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『第五輪の独り言』その２。

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卒業式 ~Adieu L'Ami~

大学の卒業式がありました。
同期の方々、先輩、サークルの方々、先生達、皆さん、本当にありがとう！！

前日、朝――。
「泊めてくんない？」

友人がメールを送ってきた。
3月中にアパートを引き払ったので宿がない（ホテル代が惜しい）のは聞かなくてもわかる。

その後、研究室で似たような境遇の友人をもう一人泊める事になった。

軽く騒いで就寝。

当日、朝――。
3人ともスーツに着替え会場に向かう。

皆、手ぶらだったが、私はビニール袋をぶら下げていた。
友人に借りてたCDである。
地元に就職したのは知っているけど、次にいつ会えるかわからないしね。

卒業式――。
進行表には書いていない知事のお祝いの言葉が進行役の人から述べられる。
式のだるさと、もう次の挨拶で終りだと思っていたこの絶望感。
あれほど知事が憎たらしく思ったことは無かった。

式が終り、皆で何処かに食べに行こうとか話していた所にCDの持ち主が。

「何でスーパーの袋？」

CDの入ったクシャクシャになったスーパーの袋を渡す。

これでこの大学生生活も終りだなぁ……。

何か吹っ切れた、そんな気がした。
（素敵な思い出をありがとう。さようなら。）

外に出ると音楽系サークルの後輩達と先輩が居た。
寄せ書きされた色紙とライブの写真？の入ったCDと花束を貰った。

聞くと別の学部の友人は既に何処かに行ってしまったらしい。残念だ。

皆、ありがとう。

で、昼食を食べ、本屋に行って解散。

その後、私のアパートに泊まった友人達が荷物の回収と時間つぶしをして、それぞれの勤務地へと旅立っていった。

いやぁ、本当に寂しくなる。
こうしてみると皆と一緒に就職した方が良かったかも、とさえ思えてくる。

さて、フレンズ／ステファニー"でも歌うか。